Moonlight Sorcery EP "Piercing Through the Frozen Eternity"

2022年、Avantgarde Music。フィンランド。Vo,Gt,Gt&Ba。
メロディック・ブラック・メタル・バンドの5曲入りデビューEP。

クサいエピックなメロディを振り撒き大疾走するメロディックブラック。敢えてレトロな雰囲気とジャリジャリした音を使い90年代風にまとめています。トレモロはメロディックデス的に刻みつつ勇壮なメロディを付与、ギターソロはややかっ飛ばし気味でヒロイックに決めます。Stormkeepや同郷のHavukruunuのようにギターのメロディが非常に強力です。
また、フィンランドらしい寒寒しいkeyも合わさってCatameniaとかCadarossとかChildren of Bodom系のフィンメロデスのようなクサい趣があります。
ドラムスはKvaenのアルバムでも叩いているTommi Tuhkala (Spell of Torment)がセッション参加しています。
MixはRiku Jaakkola、MasteringはHenri Sorvali (Finntroll, Moonsorrow)

1.Untenkutojaは幽玄なKeyによるインスト曲。

2.For Thy Light Is Iceはミステリアスでレトロなチャイム系の音色から、ノイジーなギターがエピックに爆発させる。メロスピチックなギターソロで最高潮に上がる。
3.Ice-Veiled Spellはフォーキーな泣きメロをフィーチュアし、荒いブラストと勇壮なトレモロでエモーショナルに泣かせる。
4.Wolven Hourも勇壮なリフを重厚に重ねる。ストレートなヘヴィメタル要素を強く感じさせますね。
5.Hauta-Alttariは荘厳かつ重厚なペイガン曲。ヒステリックなスクリームと呪術的なつぶやきがフィン語で繰り出されHavukruunuっぽい悲哀を感じさせる。


勢い充分で非常に良いですね。
アートワークはLinda Piekäinen