ヒスイ拾いのブログなどをみているともう私には無理だと思いながらもウズウズしてしまいます。以下は私個人的にヒスイ拾いをしていた時からの雑感です。

①ヒスイ拾いは甘くない。
丸一日歩いてもソラマメクラスが数個拾えればラッキーな方です。緑色の透明感のあるヒスイに出会うなんて殆んど夢物語です。しかし実際は小粒の白色ヒスイやグレー系のヒスイはまだまだ海岸に転がっていると思います。白ヒスイは他の石と紛らわしかったり、ヒスイの純度が低くスルーされている可能性が高いと思います。黒やグレー系は見た目にも地味なので目に入っていても認識されていないケースが多いと思います。

②コスパ、タムパを考えたらヒスイは購入したほうが合理的です。
が、質が良くなくても自分で拾ったヒスイは愛着がでてくるものです。心理的な満足感はお金に変えられないものです。

③翡翠店で売っているヒスイ原石は糸魚川産なのか、ミャンマー産なのかは紛らわしいところです。
表示はなかなかそのまま信用しがたいところがあります。それぞれの産地の特徴を持つた原石はありますがプロのヒスイ店主でも見分けのつかない石が多々あると聞いてます。
店頭販売の原石や加工品のもとの石はヒスイ鉱山の無い糸魚川地域の川や海岸の漂石だけで採取され流通をカバーしていると思えません。大規模なミャンマーのヒスイ鉱山から供給されている可能性は高いと思います。以前輸入業者がミャンマーからコンテナで持ち込んでいる映像を見たことがあります。大半は加工品に回っているかもしれませんが加工に不向きな原石は砕いて回転研磨機にかけられ地元の海岸漂石として売られていると聞いたことがあります。

⑤ヒスイは姫川、青海川の河口から流れ出て海岸に広がった漂着ヒスイ説？
自身の経験から比重のあるヒスイが複雑で水深のある親不知海岸などを越えて波と海流の影響で広がった説などあり得ないと思います。私は趣味の石拾いで他の鉱物も拾いにゆきますが河口から流れ出ている鉱物は河口から何kmも離れたところまでは広がっているものではありません。
勝ドラの佐々木さんが言っていたように姫川港建設と浚渫事業としての土砂がこの付近の海に投棄された影響と考えるのが妥当です。更に姫川に立地する砕石業者がコンクリート材料として供給している砕石に含まれたヒスイがコンクリートの劣化により流れ出た物もあると思います。