坂口安吾　さかぐちあんご
1906年～1955年
小説家、評論家、随筆家
戦前から戦後にかけて活躍し、戦後文学の代表的な作家の一人として知られている。特に、情痴・荒廃の世界を戯画的に描く手法や、文明批評で知られ、また、太宰治と並んで無頼派の代表的な作家としても知られている。
主な活動:
小説:『白痴』、『桜の森の満開の下』、『風博士』など。
評論:『堕落論』、『日本文化私観』など。
随筆:広範なテーマで書かれ、文学、文化、歴史、風俗など幅広い分野を扱った。
思想:
日本文化や文明に対する批判的な視点を持ち、社会風刺や個人に対する洞察を深める。

白凰社名著選
堕落論
坂口安吾著
白凰社　昭和49年9月第2刷発行
四六判　定価900円　264P

〈人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に 人間を救う便利な近道はない〉と綴った「堕落論」 により、戦後の日本人の価値観を変え、また勇気を 与え、圧倒的な支 持を得た坂口安吾。無頼と反逆に 充ちた言葉の多くは、戦後の日本人への新しい指標 を示し、一大センセーショナルを起こした。その魅 力を堪能できる「堕落論」を はじめ、「続堕落論」 「青春論」のエッセイを収録。


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