嵯峨野 落柿舎 庵主 向井去来 拓本です
「柿主や梢は近きあらし山」
(柿主さん ここの柿は風が吹けば一夜で落ちるが、梢のむこう、嵐山がすぐ近くだから )嵐山と嵐をかけた句
落柿舎の名前の由来
落柿舎は松尾芭蕉の弟子向井去来別荘でした。
向井去来 1961～1704
松尾芭蕉門 十哲の一人
江戸時代の俳諧師

庭に40本の柿の木があり、商人が柿の木を全て買ってくれた、その夜一晩中風が吹き柿がほとんど落ちた。柿を取りに来た商人は、お金を返してほしいと言われ返した。売り物にならなかった柿は近くの嵐山の風のせいで一晩で落ちてしまう柿 「柿ぬし」は去来自身
以後「落柿舎の去来」と名のる

以前嵯峨野に住んでいた頃に購入した拓本です。

稽古や茶会の待合で掛けました。
この落柿舎の実話の話しをすると最初に場がとてもなごみました。
掛軸は表裏共に近くで見るとシミが全体に有ります。
長年の茶道具の整理中です。
よろしくお願いいたします。
長さ 175 cm
幅 35.7 cm