クヴィエタ・パツォウスカーとチェコの絵本　美術図録

自分のチョイスではない図録・作家さんだが、自分のセンスに刺さる作家のみ摂取する事が良いことだとは限らない。
人生において楽しい事だけやって生きて成功する人間とは稀だし、仕事とは嫌なこと、楽しくないことであれ、こなしてそこから学び・成長するものだ。
恐らく芸術・美術も同じだろう。好きなものだけ摂取していても為にはならないのであろう。

一見、表紙からはピカソみを感じる。
色を混ぜないというのか、原色に近い色を使ってるというのか…色彩？は明るい。よく分からん絵ではあるが、ポジティブな印象を不思議と受けるのは何故なのだろうか？

絵本という子供が読む本において視覚情報とはかなりの情報、イメージを読み手に与える。
日本の現代の絵本に、ここまでアーティスティックな絵を書く人はいるのだろうか？もっとモチーフが分かり易い絵を描く人が多いのでは無かろうか。なんせ売れないから。子供に嫌がられたり、怖がられるリスクを考えると変な絵は描けない。クヴィエタ・パツォウスカーさんは、そういう意味では変な絵に寄ってる人だと言えると思う。