このカメラは露出計感度が劣化のためオートではASA200のみ可能です(赤ベロOK)。その他は赤ベロ(シャッターがロック)が常にでます。ASA200は実際はASA50位だと思います。

しかし、このカメラはマニュアルなら1/30秒シャッターが切れるので撮影できます。カメラ上面にあるアルミプレートはフランスKODAKの露出指標です。レンズ胸胴にある絞り数値を選んで撮影します。選び方はプレートにある赤色のお天気マーク、左から、天気(フランス語SOLEIL)では22、薄雲(SOLEIL VOILE)では11、曇天(NUAGEUX CLAIR)では5.6、木陰(OMBRE)では2.8が目安です。

この時、ネガフィルムはASA100を使用します(オートASA200でも)。一般にネガフィルムのラチチュードは広く、晴天時の絞り22で1/125秒が普通ですが、1/30秒の露出オーバーでもフィルムに耐久力があるため色がでるのです。むしろ露出オーバー気味の方がネガフィルムでは色が良く出る傾向にあります。

レンズ先端のリングを回して被写体との距離を合わせます。晴天撮影なら絞りが絞り込まれ、被写界深度が深く(ピントの合う範囲が広くなる)のでおおよその距離でも大丈夫です。

本革(オーストリッチ)新品張替え品、
簡易取説付、
モルト交換済、
ファインダーは清掃済みで非常に綺麗でクリアーな視界です。
純正本革ケース(ボロボロゆえ内側は補修)付き
シャッターは非常に滑らかに巻き上げられシャッターが心地良く切れ、シャッター音はライカに似ていると思います。

このカメラは1960年代に製造、60年前のもので設計者の米谷さんによればライカ好きで、ライカ様のコンパクトで高性能な日本製カメラを作りたくオリンパスペンが誕生しました。特にZuikoレンズ性能が素晴らしく今でも愛好者が多いです。本機のレンズをAPSミラーレスカメラに取り付けてデジタル撮影していますがライカレンズに劣る事はありません。このレンズがライカを意識して製作された事は良く分かります。

このカメラ搭載のセレン光電池(光を電流に変換)は60年にもなり接続の露出計(その電流で針が作動)が劣化するのは当たり前です。本機でライカと同じ手順で、じっくりマニュアル撮影するのもフィルムカメラの醍醐味では。

値引交渉不可、NC, NRです。