「オウム真理教事件とは何だったのか? 麻原彰晃の正体と封印された闇社会」
一橋文哉、PHP新書、定価920抜
2018/8/14第１版第１刷のもの。帯付き、売上カード付き。

平成最大の国内テロ事件を引き起こした麻原彰晃とオウム真理教、および事件の真相を総括するノンフィクションを緊急発刊！なぜオウムはこれほど巨大化し、暴走してしまったのか？事件に関わったエリート幹部をはじめ、大勢の若者たちは、なぜオウムや麻原に惹かれていったのか？麻原の死刑当日の様子は？オウムと裏社会とのつながり、ロシア、北朝鮮との関係、そして核兵器保有の可能性…麻原の死刑執行後に出版することを前提に口を開いた元信者や捜査関係者、刑務官らの「今だから話せる」貴重な証言をもとに、オウム真理教の闇を明らかにする。渾身の書きおろし。
〈目次〉
序章　処刑
第１章　崩壊
第２章　降臨
第３章　膨張
第４章　封殺
第５章　迷宮
最終章　復活

一橋文哉［イチハシフミヤ］
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリスト。本名など身元に関する個人情報はすべて非公開。１９９５年、「ドキュメント『かい人２１面相』の正体」でデビュー。


『オウム帝国の正体』の続編と言うべき位置付け。その後の状況も踏まえて、オウム真理教にまつわる未解明の謎を追っています。中でも特に気になった部分は、大量の武器を満載したチャーター機がどこへ向かったのか。ちなみに早川本人の弁を読むのも一興かと思われます。『幻想の√５』（中谷友香著）という本には、北朝鮮渡航について早川本人が著者中谷氏との手紙のやり取りで語ったとされる内容が書いてありました。ほぼ死刑が確定となった人が敢えて嘘をつく必要もないので、その辺が事の真相なのかなと。陰謀論って、結局いかようにも書ける、いわば"小説"みたいなものなんだなと思わずにはいられなかった。

☆カルト事件の教訓を未来へつなぐ温故知新のための、ご隠居カルト資料シリーズ

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