●中原めいこ - ロートスの果実 (1984, Eastworld, LP, AlbumJAPAN)



状態(ゴールドマインスタンダード基準)

◯帯：-

◯歌詞カード：-

◯内紙袋：VG+

◯ジャケット：VG

◯盤質：VG+



●代表曲「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」を収録した、中原めいこの1984年、4枚めのアルバム。



70年代後半から80年代にかけて、化粧品のCM ソングに起用されるということは業界でのステイタスの高さを示していた。

そして、その白羽の矢は中原めいこにも立てられた。

ただし、必ずヒットを出さなければいけないという使命感とプレッシャーの中で曲を作らなければならず、夏のキャンベーン・ソングだったB1「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」は正月返上で部屋を暖かくして夏の格好をして雰図気を作りながらの制作だったそうだ。

最終的にサンバのリズムでこの曲を作ることに決めた彼女は、なんと森山加代子の「白い蝶のサンバ」のサビにフレーズをはめてこのタイトル曲を決めたのだとか。

そんな苦労のかいもあり大ヒットを記録し、収録したアルバムも初のトップ10入りを果たした。

売れている時は楽曲にも勢いのようなものか宿るのか、名曲満載の1枚となった。



エルボウ・ボーンズ&ザ・ロケッターズの「Night In New York」系の佳曲A1「魔法のカーペット」。

歌詞までニューヨークを歌ったもので、当時はAORやブラコンに目新しさがなくなった頃、多くのアレンジャーが一斉にこの曲に目を向けた。

そんなパーティー・グルーヴはA5「メランコリー Tea Time」にも現れていて、夏の終わりを爽やかに懐かしむ。

また、A2「ロートスの果実」では、 スティーヴィー・ワンダーの「Another Star」的なベース・ラインにハーモニカやスティール・パンが絡むもの。



バラードも名曲ぞろいで、A4「I Miss My Valentine」のスウィートさに酔いしれ、B5「気まぐれBad boy」では、恋人たちの安定期を優しい視線で散ったメロウ・ナンバーをアーバン・アフタヌーンを満喫させるアレンジで聞かせる。



ちなみに、新川博との名コンビは、大ヒットシングル「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」で打ち上げとなった。