カラヤン／モルダウ～名曲コンサート

①スメタナ：交響詩《モルダウ》

②リスト：交響詩《前奏曲》

③リスト：ハンガリー狂詩曲第2番

④シベリウス：交響詩《フィンランディア》作品26の7

⑤ウェーバー：舞踏への勧誘作品65（ベルリオーズ編）

⑥レスピーギ：シチリアーナ（リュートのための古代舞曲とアリア第2組曲より）

⑦メンデルスゾーン：序曲《フィンガルの洞窟》



指揮：ヘルベルト・フォン・カラヤン

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音：1967年～1971年ステレオ



オペラや交響曲の大作を指揮して数々の名演を聴かせてくれたカラヤンは、また同時にオーケストラの小品を指揮しても他の追随を許さない非凡にして絶妙な演奏を披露してくれました。彼が遺した膨大な録音のなかから、《モルダウ》《フィンランディア》《舞踏への勧誘》など選りすぐりの演奏を厳選して新たに編んだのがこのポピュラー・コンサートです。極め付きの名演奏が、私たちに至福のひとときをもたらしてくれるでしょう。



オーケストラの小品に対しても卓抜した手腕を発揮した、カラヤンの無条件に楽しい名曲集。1960年代から70年初めにかけて録音したものの中から厳選した、絶品といえる1枚だ。音楽はこのように美しくなければと思わせる名演揃い。「モルダウ」の流麗、「前奏曲」のダイナミズム、「フィンランディア」の重厚、「フィンガル」の優雅、いずれも楽曲の性格を見事にすくい取っていて、全く自然な流れとなっている。



何と言ってもリストの交響詩「前奏曲」が凄まじい。この頃のベルリン・ フィルはトランペットを筆頭に、時折？と感じる演奏があるが、これは その圧倒的な音圧がプラスに作用した一つ。殊にフィナーレでの 「たが」のはずれっぷりは痛快ですらある。フィンランディアは民族的な要素は皆無だが、弦楽器は非常に重厚でそして60年代のカラヤンらしく速いテンポで駆け抜けるところなど、これまた絶妙としか言いようがない。



このオーケストラ小品集は、まず選曲がいい。とっても粋な選曲である。カラヤンという指揮者は小品と言えども決して手抜きをしない。だからいい演奏聴ける。カラヤンの作り出す美しいオーケストラの音色に魅了されること請け合いです。



国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し 8

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