『その故は神知りたもう』は、シュザンヌ・ド・ヴィスム夫人（1885年生まれ）による手記で、井上良雄氏が翻訳し、新教出版社から刊行されています。 

本書は、スイスの美しい自然の中で不治の病に臥したシュザンヌ夫人が、自身の弱さを率直に告白しつつ、神の愛と恵みへの信頼を綴った美しい魂の記録です。

彼女は40代半ばで突然ガンに冒され、病の進行とともにめまい、感覚麻痺、失聴、片目の失明、衰弱、そして激しい痛みに耐えなければなりませんでした。 

しかし、そのような苦難の中でも、神への信頼と隣人への思いやりを持ち続けました。本書は、終戦間近の混乱期に翻訳され、自費で謄写版刷りとして配布されたのが始まりで、その後、多くの人々の励ましと慰めとなりました。 

本書は、深い信仰と人間の強さ、そして神の愛を感じさせる一冊として、多くの読者に感動を与え続けています。



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