昭和57年　新潮社発行
北川忠彦　校注
「新潮日本古典集成　閑吟集 宗安小歌集」
定価 : 1700円

室町時代に流行した小歌を収録した室町後期の歌謡集である閑吟集。
室町時代に流行した大和節，放下歌，早歌，田楽節，近江節，狂言小歌等を含む当時の民衆の生活相を表現する歌謡が多く，隆達節など近世歌謡の源泉ともなりました。
有名な
「何せうぞ、くすんで、一期は夢よ、ただ狂へ」
の歌もあります。
又、宗安小歌集は、閑吟集につぐ中世小歌の集成で、室町後期の歌謡集で安土桃山時代に成立。沙弥宗安編、久我有庵の清書。全二二〇首のうち恋の歌が大部分を占めます。
平明な訳注となめらかな口語訳により、民衆の生きざまとその時代が生き生きと甦ります。

帯や函は汚れ、破れ等ありますが、本そのものは綺麗です。