宮部みゆき　短編作品集　2冊セット



【1】「地下街の雨」（全7篇）

定価: ￥ 514

集英社文庫 み 27-1

1998/10/25　316ページ

ISBN-13 978-4087488647

「地下街の雨」

　恋人の淳史と待合せ中の麻子の二人の
　交際に到るまでの物語。

「決して見えない」

　深夜のタクシー乗り場に立つ悦郎とその

　後に並ぶ老人との無気味な話。

「不文律」

　埠頭から死のダイビング　一家四人車

　ごと海中へ、の記事を巡るコメント。

「混線」

　いたずら電話の常習者から話が進んで、

　ついにはそうした人物に罰を…。

「勝ち逃げ」

　独身を貫き通した勝子伯母の葬儀の前後

　を、佐山浩美の視点から描いている。

「ムクロバラ」

　老刑事と警察の世話になったことのある

　橋場秀男との対話が中心になって進行。

「さよなら、キリハラさん」

　家の中の物音が消えた家庭のパニック
　を、ドタバタ喜劇風に…。



【2】「人質カノン」（全7篇）

定価: ￥ 476

文春文庫 み 17-4

2001/9/10　320ページ

ISBN-13 978-4167549046

「人質カノン」

　帰りに寄ったコンビニで遭遇した

　ピストル強盗は、尻ポケットから

　ガラガラを落として去った。

「十年計画」

　会話の相手の身の上話に「殺人」や　

　「計画」という言葉が混じって来る。

「過去のない手帳」

　電車の中で、たまたま拾った女性誌と

　まっさらな手帳。アドレス帳には女性

　の住所と名前だけ...。

「八月の雪」

　交通事故に遭い片足を失いひきこもっ

　ていた少年。祖父の古い遺書を通して

　226事件のことを知っていく...。

「過ぎたこと」

　探偵事務所に、いじめにあっている少年

　がボディーガードの依頼にきた。しかし

　少年が残した名前と住所は架空だった。

「正者の特権」

　飛降り自殺をするビルを探していた明子

　は、いじめにあい宿題を隠された少年と

　出会う。

「漏れる心」

　和子が売りに出そうとしたマンションの

　オープンハウスの日。上階の部屋の水道

　管の壊れ、部屋中が水浸しに...。