大坪砂男全集 全4巻セット
大坪 砂男
編　日下 三蔵
創元推理文庫　すべて初版
当時定価　1巻は1,300円、残りは1,500円（税別）　

表紙カバーにスレ、背に多少の色あせなどの経年変化があります。
古本であることを理解の上、
写真にて十分に状態を確認し、購入をご検討ください。

①立春大吉

高木彬光、山田風太郎らとともに、江戸川乱歩から“戦
後派五人男”と称された不世出の天才・大坪砂男の作品
を、旧全集二冊の全収録作に、単行本未収録作ほか随筆、著者にまつわる文章等を増補し、単独名義としては初となる文庫版にて全4巻に集成。本巻には「赤の女」をはじめとする、警視庁鑑識課技師・緒方三郎もの全短篇などの本格推理作品を収録した。巻末エッセイ＝北村薫

②天狗

数多ある短篇のなかでも群を抜いた奇想を誇る「天狗」
を表題とする本書は、大坪の本領ともいうべき代表作を取り揃えた＜奇想＞と、単行本未収録作や変名で書かれた新発見作を含む＜時代篇＞を収めた。また、「天狗」と「密偵の顔」はそれぞれ初稿版と異版も併載する。佐藤春夫に師事し、都筑道夫の第一の師でもあった著者の才気が凝縮した全集第二巻。巻末エッセイ＝皆川博子

③私刑

緊迫感ある展開と思わぬ落着を特徴とする作品を＜サスペンス篇＞として集成した文庫版全集第三巻には、出所した殺人犯を待ちうける異様な運命の悪戯を描き、探偵作家クラブ賞に輝いた表題作ほか、単行本未収録であった私立探偵ソリーの事件簿2篇、西部劇のノヴェライズ「ヴェラクルス」など 18の短篇に、著者自身による作品解題・書評等を併載する。巻末エッセイ=紀田順一郎

④零人

異様な精神が創り上げる罪の庭の美を描く表題作のほか3篇を収録する＜想小説篇＞ に、書籍初収録の「露店将棋」「ビヤホール風景」を収める＜コント＞、「ロボット殺人事件」など科学趣味に溢れた先駆的な作品を集めたくSF＞ で贈る第四巻には、未発掘だった随筆と関連資料を多数併載する。生前歿後を通して初の単著文庫となる決定版全集、堂々完結。巻末エッセイ＝桜庭一樹