歴史的な視点から荒木村重と伊丹城について詳述した書籍。

- 著者: 香村菊雄
- タイトル: 荒木村重と伊丹城
- 出版社: 神戸新聞出版センター

1. 荒木村重とは？
•生年：1535年（天文4年）
•死年：1586年（天正14年）
•出身地：摂津国（現在の兵庫県）
•主な役職：
•織田信長の家臣として摂津国の支配を任される
•伊丹城（有岡城）を拠点とし、摂津国の経営を行う

村重は当初、織田信長に仕えていましたが、のちに信長に反旗を翻し、最終的に敗北することになります。彼は「有岡城の戦い」の後も生き延び、茶人としての道を歩みました。

2. 伊丹城（有岡城）とは？
•別名：有岡城（ありおかじょう）
•所在地：現在の兵庫県伊丹市
•築城者：伊丹氏（南北朝時代）
•特徴：
•摂津国の要所に位置し、交通の要衝
•村重が改修を行い、防御力を高めた
•織田信長軍と村重軍の戦いの舞台となる

伊丹城は、もともと伊丹氏の居城でしたが、荒木村重が織田信長の配下となった後に奪取し、自らの本拠地としました。城は周囲を水堀で囲まれた要害の地でした。

3. 有岡城の戦い（1578年 - 1579年）

荒木村重は1578年、突如として織田信長に反旗を翻します。その理由については諸説あり、以下のような説が有名です。
•信長の苛烈な支配への反発
•毛利氏や本願寺との連携を模索
•織田家内での立場の不安

村重は有岡城に籠城し、織田信長と戦います。しかし、信長は徐々に城を包囲し、兵糧攻めを実行しました。この戦いは1年以上続きましたが、最終的に村重は城を捨てて逃亡。残された家臣や一族はほぼ全員処刑され、特に村重の妻・だし（おだし）は、信長によって処刑されたことで有名です。

•荒木村重は織田信長に仕えた武将で、1578年に謀反を起こす
伊丹城（有岡城）**を本拠地として1年以上にわたり籠城戦を展開
•信長の兵糧攻めにより落城し、村重は逃亡
•その後、茶人「道薫」として生き延びる
•伊丹城跡は現在も史跡として残っている
荒木村重の生涯は、戦国武将としては波乱に満ちたものであり、茶の道に生きるという異色の終幕を迎えました。彼の逸話は、小説やドラマなどでもたびたび取り上げられています。
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