イギリスの湖と山の風景を描いた美しい銅版画。1955年発売の年代物です。版画自体は1800年頃（日本では江戸時代）の作品のようで、本品はそのレプリカではないかと思われます。作者の署名はありません。とても繊細で静謐な作風です。以下、額装の裏側に添付された説明文です。

「英国　イングランド最大の湖　ウインミア湖をニュービ橋から望んだ風景
青い山々に囲まれて　ひっそりと静まり　よく澄んだ美しい姿は昔から詩に出てくる
晩秋の頃　山々を紫色に染めて夕陽がまさに沈もうとして　枯枝や草を焼く山火も見える
風を聞くのか　鳥の声をさがすか　竿を両側に出し　ボートをゆっくりと漕ぎながらのトローリング　マス釣り
自然の恵みの中で釣りにことよせて　楽しさに深くひたりながら
釣りは佳し
自然の中に人生あり」

なお、説明文にあるウインミア湖は正しくはウィンダミア湖で、ピーターラビットで有名になったイギリス湖水地方の湖です。もっとも、この版画が制作されたのはピーターラビットの作者が生まれる半世紀以上前でしたが。
また、説明文のニュービ橋とはウィンダミア湖の最南端に位置する集落ニュービー・ブリッジのことで、橋の名前ではありません。
作品名が「ウィンダミア湖, ニュービー・ブリッジから望む」となっていることから、集落ニュービー・ブリッジから見たウィンダミア湖の眺めであることがわかります。

- 作品名: Windermere, from Newby Bridge.
- 技法: 銅版画（エッチング）
- 制作年代:1800年頃
- 発売年:1955年
- 色彩: 多色刷り
- 状態: 額装（木枠、ガラス板）

サイズ（額縁込み）
　262mm × 325mm × 27mm
　677g

ご覧いただきありがとうございます。

注意
　額装の裏面に贈呈先と贈呈者のサインが手書きで入っています。写真では加工して消してあります。お譲りする際には黒塗り等で読めなくする予定です。