なんとも涼し気な青柳色の地に
流水と露芝が刺繍された夏素材の
名古屋帯です。
紗なのでしょうか。透け感、
ワシワシしたシャリ感が心地よいです。

流れに添って佇む２匹の白猫さんを
描きました。
白猫さんは暈しを入れながら
シルバーパールを効かせて
涼を添えて見ました。

胴前は露芝の刺繍です。刺繍に目立つ
擦れ緩みがありましたので、
猫さんアップリケを乗せて押さえ
綺麗に隠してみました。
猫さんのネックレスになりそうな
お花の帯留めをおつけします。
三分紐パーツです。
真田紐はお品物含まれません。

お太鼓の猫さんは微細なラメ入りの
ジェッセ絵の具をさらに重ねて
見る角度により上品な煌めきが
出るようにして、併せて顔料の
色落ち、色褪せ防止をしています。

胴前の刺繍以外はシミほつれなど
見当たらず、帯生地もシャリ感が
しっかりしており、良い状態かと
思います。
長さ約３．７メートル
幅３１センチ


ジェッセ絵の具は、ペンテ帯の
修復に適しているとされる画材で
乾くとしなやかさを保ちつつ
つるりと透明になり、こすって
洗っても落とせないレベルの
高い耐水性を発揮します。

汗蒸れや、急な悪天候にも
強い仕様です。
普段通りの帯のお取り扱いを
して戴ければ色移りや色落ちの心配は
ありません。
もし水濡れした場合は
（水を弾くので）優しくタオルなどで
押さえて拭き取り、乾かして
戴ければOKです。
#つむら猫帯

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