築不詳の京町家の納屋に飾られておりました。両替屋の木製の看板とそろばんです。

いつ頃からあるのか、かなり古そうなものです。両替の看板はその風合いや色合いから推し量るしかなさそうですが、そろばんの側面には「大正2年〜」なる文字が筆書きで残っています。

両替看板
縦横:約36〜38センチ×22〜23センチ
厚さ:約3センチ

そろばん
縦横:約11センチ×29〜30センチ
厚さ:約3センチ

そもそも、
「両替商」という商売は室町時代に生まれたとされており、現在の銀行の元になった業種に当たります。江戸時代に社会制度の設備や、貨幣制度の制定に伴い、庶民の生活も豊かになり、幕府の統治の下に確立していきました。
小判や銭貨など手数料を取って交換する商売=両替を生業とした商店が江戸や大阪の町の所々に存在し、このような看板を掲げていたことでしょう。
その後、明治時代以降には銀行としての金融業務を行うようになり、我々がよく知る形になっていきます。その頃には両替商という名は消えていきます。

いくつもの時代を経た歴史を感じるオブジェとして、またレトロで可愛い雰囲気をお楽しみ下さい。

出来る範囲で表面の拭き掃除は致しましたが、ある程度はご容赦下さい。
状態は写真の通りで悪くないと思いますが、かなり古いものにつき、傷や汚れ、スレやヤケなどもあるものとして、アンティークの性質をご理解の上、現状お取引にご理解頂ける方にご検討お願いいたしますm(_ _)m

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