私はヤイリギター（K.YAIRIのほう）が大好きで、これまで少なくとも３０本以上は所有してきました。
そんな私が、これまで手放さず所有し続けてきたのが本器です。


過度な期待をされないよう、普段は音についての記述は避けているのですが、今回は書かせて下さい。

本器は音のバランスが素晴らしく（私の個人的な感想に過ぎませんが・・・）、十分な音量もありオールマイティーに使える一本です。

本家ともいえるMartinも近年ものからヴィンテージものまで、ある程度は経験しましたが、例えば同年代のD-28やD-35と比較しても私の耳にはこちらのほうが素晴らしい音に聴こえます。

好みの範疇であると理解はしていますが、具体的に言えば、本器を弾いたあとにMartinを弾くとこもった音に聞こえます。
この音はある意味、重厚な音と表現されるインディアンローズウッドの特性とも言え、単体で聴けば感動するくらい良い音です。しかし、そのあとに本器を弾くとD-28もD-35も霞みます。

誤解しないで頂きたいのは、私はヴィンテージだから良いとか、ヤイリだから良いとか、木材が貴重な〇〇だから良いとか、そういった偏向的な指標で物事を捉えていません。
あくまでも数多ある他ギターと比較して良いと言わせて頂いております。


次に状態のご説明ですが、ヴィンテージものですので、弾き傷やすり傷、打痕、くすみ等が年代相応にございます。
ネック裏は塗装が変色しているようなところがありますが、凹凸感は無く演奏に影響はありません。

ネックはストレート、弦高は１２フレット６弦側で約2.5mmです。（多少の誤差はご容赦ください）
写真の通りサドルにはあまり余裕がありませんが、今のままで十分弾きやすいかと思います。

付属品は純正ハードケースのみです。


ここからは追記ですが、最近1977年製のMartin HD-28と本器を弾き比べる機会に恵まれました。
結果は本器の音の素晴らしさを再認識するものとなりました。（もちろん、HD-28も素晴らしかったですが）

これまでご検討頂いておりました方々には大変申し訳ないのですが、本器の評価を上方修正すべく価格を上げさせて頂きました。
なかなか現れないと思いますが、この価格でも構わないので良いギターにめぐり逢いたいという方を気長に待ちたいと思います。
よろしくお願い致します。