ドラゴンモデルズ社製、2001年発売のアメリカ合衆国義勇軍AVG (American Volunteer Group) 愛称フライングタイガーズのエースパイロット “BEN" の箱無し開封品フィギュアになります。特に目立ったダメージも無い良品てす。1937年に勃発した第二次上海事変がきっかけとなり日中は本格的な戦闘状態に突入、中国国民党は空中戦の経験豊かな米陸軍航空隊クレア・L・シェンノートを軍事顧問として迎え入れ航空参謀長に任命、シェンノートは中国国民党軍を支援する目的で米国からの志願兵を募集、最終的に海軍50名・陸軍35名・海兵隊15名の合計100名のパイロットでAVGを編成。部隊名は中華民国軍の関係者からは中国故事に習い「飛虎」と名づけられた事からフライングタイガース」の名称で知られました。当初使用した機体のカーチス社製P-40Cトマホークは当時の最新鋭機と比較して低速での機動力が乏しい事に加えて上昇力も悪く高空での性能が良くないなどの問題点が有り旧式と認識されていましたが、その反面で経験豊富なパイロットにとっては扱い易く更に頑丈で急降下性能に優れた機体でした。また防弾板と自動防漏燃料タンクは被弾によるダメージを軽減し、多くのパイロットを生還させました。シェンノートはP-40では運動性に優れた日本海軍のゼロ式艦上戦闘機を相手の空中戦では勝てないことを熟知しておりその対処法として敵機後方の上空から接近し急降下、近距離で射撃を加えた後に一気に離脱、その加速を利用して上昇し、また同じことを繰り返す一撃離脱戦法をAVG隊員に徹底させました。この戦術は常に数的に劣勢であったAVGにとって大変有効な攻撃方法でした。P40の機首にはサメの歯をイメージしたシャーク・ティースが描かれAVGパイロット全員のフライトジャケットの背中には中華民国の国旗とともに「来華助戦洋人　軍民一体救護」（中華民国軍を援助するために来た西洋人である、軍・民無関係にこの者を支援すべき）と書かれた認証「ブラッドチット」がジャケット表裏両面に縫い付けられ（写真6)不時着や撃墜などで帰投できない場合、現地民に救助を願う証票にもなりました。出品のフィギュアには忠実に再現された有名なフライトジャケットが付属しており非常に素晴らしい仕上がりとなっています。ご興味がお有りの方に値引き交渉無しで宜しくお願い致します。