「死んだ山田と教室」
金子 玲介
定価: ￥ 1980

#金子玲介 #金子_玲介 #本 #日本文学／小説・物語

【本屋大賞2025ノミネート!】
青春と教室に囚われ続けている身に何て突き刺さる一冊。傑作。ー辻村深月

自分はなぜ生きているのか自分はなぜ死なないのか逡巡の中にいるすべての人へ。私がずっとデビューを待ち望んでいた新人のユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作です。ー金原ひとみ

【第65回メフィスト賞】
【本の雑誌が選ぶ2024年度上半期ベスト10第1位】
【第11回山中賞受賞】
【未来屋小説大賞第2位】
【王様のブランチBOOK大賞2024受賞】

二度と戻らない青春時代
教室に響く声は生の証

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれた。山田は勉強が出来て面白くて誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきた…教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまった？〈俺、二年E組が大好きなんで〉声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々…


歴代メフィスト賞受賞者コメント
死んでも終わらない山田の青春に僕らは笑い驚き泣く(第21回受賞)佐藤友哉

くだらないのに楽しい。けれどほろ苦くて切ない。青春とは、山田である!(第49回)風森章羽

こんな角度の切り口があったのかと驚かされ、こんな結末まであるのかと震えた!(第59回)砥上裕將

校舎に忘れてきた繊細な感情を拾い上げてくれるような物語でした(第63回)潮谷 験

レビューより
死んだ高校生が教室のスピーカーに宿り生き還る。死んだ山田とクラスメイト達の男同士のくだらない事に盛り上がったり笑い合うシーンはどこまでもコミカルで読んでいて何度も吹き出してしまった。ただ後半は高校時代から成長していき人生の先へと進むクラスメイト達と教室に残されたままの山田との間に生まれた埋めようのない時間の流れが突き刺さり何とも切ない。いつまでも死者に拘ってはいけないけれど高校生の死はあまりにも衝撃的で忘れられないだろう…。複雑な思いがより切なさを増幅させる。ラストは怒涛の展開、号泣

自宅保管品にご理解頂ける方に
プロフ必読
説明文サイトより引用