ベートーヴェン　２枚組

チェロ・ソナタ全集＆変奏曲集

disc 1

①チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 op.5-1

②チェロ・ソナタ第2番ト短調 op.5-2

③チェロ・ソナタ第3番イ長調 op.69

disc 2

④チェロ・ソナタ第4番ハ長調 op.102-1

⑤チェロ・ソナタ第5番ニ長調 op.102-2

⑥『マカベウスのユダ』の主題による12の変奏曲 WoO45

⑦『魔笛』の主題による7つの変奏曲 WoO46

⑧『魔笛』の主題による12の変奏曲 op.66



ピエール・フルニエ（vc）

ヴィルヘルム・ケンプ（p）

録音：1965年パリ（ライヴ）ステレオ



20世紀を代表するチェリストのひとり、フルニエは、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集を３度(シュナーベル、グルダ、ケンプ)録音していますが、中でも最も人気が高いのが、ステレオ録音の2種（グルダとの共演、ケンプとの共演）です。そのうち、この２枚組はケンプとのライヴ録音です。上品な美しさを実演ならではの抑揚の大きさの中に生かしたフルニエのチェロは絶品中の絶品。ケンプのピアノもそうしたエレガントな世界にピッタリ寄り添った美しいもので、昨今の素朴をもって良しとするベートーヴェン演奏とはまさに正反対のスタンスが実に興味深いところ。



とてもライブとは思えぬ完璧で素晴らしい演奏と録音。古典的飄々に遊ぶケンプと端正で高貴なフルニエのブレンドは最高。何度聞いても飽きない。ケンプの堅実かつ融通無碍な演奏が、フルニエのチェロをどっしりと受けとめています。ソナタをじっくり聴きこむもよし、変奏曲の愉しさに思わずハミングするもよし。何度聴いても飽きない、座右の名盤です。フルニエのチェロにはほんとうに品格が感じられます。バッハの無伴奏チェロ組曲もそうですが、作品に対して誠実に向き合い、よけいな自己主張をせずに、作品が語ろうとしていることを十分に語らせる、そういう演奏です。



ケンプの室内楽の代表的名盤で同曲のベスト盤だと思います。 相手は気心の知れたフルニエそしてライブ、ほど良い緊張感があります。変奏曲３曲も同じ水準の名演であり、完璧な全集です。



輸入盤【廃盤】盤面傷無し



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