「33の素敵な数学小景 : フィボナッチ数,タイル張り,アルゴリズムを線形代数で眺めてみると…」
Matoušek Jiří / 徳重 典英
定価: ￥ 2500


※10ページ分ほど鉛筆にて書き込みあり。
細かなスレ、小傷、ヨレ等ある程度の使用感あり。


◾︎本誌概要◾︎
この小冊子を日本の読者が母語で読めるようになり、とても嬉しい。私には日本の友人や共同研究者がたくさんいるし、講義をすれば、日本の学生たちはいつでも実に熱心に聞いてくれる。出版の手筈をえて翻訳してくださった徳重典英教授に、心から感謝したい。
2010年に英語版が出版されてから、私は自分自身の研究を通して、線形代数の重要性を以前にも増して再認識するようになった。計算機科学や数学の多くの分野で、線形代数はそれらの基礎であると。
例えば微積分やグラフ理論、これらも確かに重要だが、私の現状認識はこうだ、つまり、昨今の数学的な成果のうち、私が知っているもっとも目覚ましいもののほとんどは、その根底に、確率論と合わせて、線形代数の応用がある。そう感じているのは私だけではないようだ。例えば、John Hoperoft と
Ravindran Kannan といえば計算機科学の大家だが、彼らは “Foundations of
Data Science”（データ科学の基礎）という面白くて刺激的な教科書の草稿を書いている、その野心的なゴールは「今後40年間に有用となるような理論を網
※する」ことで、その本のほとんどの年は何らかの意味で線形代数が土台に
なっているのだ。
読者の皆さんが、線形代数の力強さと美しさを実感し、線形代数をより．いきいきと、面白く、わくわくしながら学ぶのに、私の本が少しでも役立って
ほしいと思う.



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