新品で購入しましたが、読まずに本棚で保管しておりました。

カバーには一部、スレキズございますが
未使用のため、中身は書き込み等なく、状態は良好です。

ネコポスにて発送いたします。
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平野達也
まじめで、やさしいクラシック入門

本の概要
音楽関係の本は難しく専門的なものか、そうでなければ売れ筋の多少内容が薄いと思われるものが多いように見受けます。
著者はさまざまな教育機関で教鞭とり、また作曲家として活動する中で、多くの音楽ファンの方々に接し、そして出会った方々の音楽に対する知識欲の高さに驚かされてきました。そしてその知識欲には生半可な回答では決して応えられないことも重々承知してきています。そのような経緯から本書は、著者の長年のノウハウを活かし、西洋音楽の、本来的には大部かつ複雑な難問を決して避けることなく、逆に積極的にそれらに挑みつつ、それらを平易な言葉で丁寧に解説した西洋音楽史の入門書です。
扱う範囲はバッハから十九世紀の終わりまで、日本の江戸時代初めから明治くらいまでの三百年間です。理由は今日最も聴かれるクラシックがこの三百年間にすっぽり納まってしまうからです。
時代順に並んだ項目はそのまま歴史年表でもあり、歴史の流れの自然な把握にも配慮しています。また本書は、音楽にさほど興味のない方にも音楽から見た「ヨーロッパ文化史」としてもお読み頂けると思います。本書が目指したかったものは「学術書レベルの内容をもつ読み物」です。
一ページに一回「へぇ、そうなんだ」という知的興奮を大切に、興味が持続するような話題を厳選して記述するよう心掛けました。例えば「モーツァルトの馬車旅行のトイレ事情」、「ベートーヴェンの料理の腕前」や「ドヴォルザークと日本のわらべ歌」、はては聞きなじみのあるイタリア民謡やカンツォーネにも言及しています。
一話三ページずつの読み切りの形ですので、どこでも気軽にお読み頂けると思います。電車等の移動中などには最適ではないでしょうか。
本書を機会に、お気に入りの音楽を見つけ、クラシック音楽の世界に興味をもっていただければ、著者として望外の喜びです。