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こちらは、日本髪用の柘植の櫛です。

日本髪を整えるために適した形状で、伝統的な装いを美しく引き立てる逸品です。

古き良き時代の職人技が息づく一品。
和装のお供としてはもちろん、コレクションとしてもお楽しみいただけます。

柘植（つげ）は、日本古来の木材の中でも特に硬く緻密で、美しい艶を持つことで知られています。
薩摩地方では、江戸時代から良質な柘植が採れることで名高く、「薩摩つげ」として高級品として珍重されてきました。
柘植の木は成長が遅く、しっかりとした材を得るためには長い年月が必要とされます。
そのため、選び抜かれた木材を用い、熟練の職人が手仕事で仕上げる柘植の櫛やかんざしは、特別な価値を持つ逸品とされています。

柘植のかんざしもまた、江戸時代には上流階級の女性たちに愛用されており、蒔絵や彫刻を施したものが人気を博しました。
薩摩地方の柘植細工は、特に繊細な彫刻技法が特徴で、職人たちの手によって花鳥や風景が丹念に彫られた美しいかんざしが作られていました。
その滑らかな質感と上品な光沢は、使い込むほどに増し、長く愛用できる点も魅力です。

柘植のかんざしには、素朴でありながらも洗練された美しさが宿ります。
彫刻や透かし彫りが施されたものは、職人技が際立ち、芸術品としての価値も高いものとなっています。

新品の柘植の櫛やかんざしの価格は、デザインや職人の技術、使用される柘植の質によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度となっています。シンプルなデザインのものは手頃な価格で手に入りますが、精巧な彫刻や蒔絵が施された高級品は高価になる傾向があります。

【付属品】
なし

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