2012年リリース国内盤CD帯なし解説あり　
Ninth Planet / ナインス・プラネットJESSE VAN RULLER ジェシ・ヴァン・ルーラーAmazonでは在庫切れのよう
前作『チェンバー・トーンズ』と同メンバーによるドラムレス・トリオ

ヨリス・ルーロスは、今回はバスクラリネット、クラリネットに専念。クラリネット、ギター、ベースというトリオとなると、ジム・ホールとレイ・ブラウンを擁した時期のジミー・ジュフリー・トリオが連想されます。
このトリオは、そのジュフリー・トリオの思索的ジャズ世界を現代にアップデートさせたような音楽性。静謐なムードで綴られるオリジナル曲のクオリティと、3者の息の合った演奏は本当に凄いです。ドラムレスのトリオというと敬遠されがちな編成ですが、むしろルーラーのソロやトーンをじっくりと堪能するのに最適な編成なのではないでしょうか。
とにかく、何度聴いてもその奥に秘密が隠されていそうな、奥の深い傑作です!(Jazz TOKYO 吉良)

ジミージュフリーの名作「ウエスタン組曲」への回帰を彷彿させ、バンド自体も結成から4年目に突入との事から、バンドとしてのアイデンティティをもたせる意味からも、本作では全てオリジナル曲を演奏。さらに前作と同様に教会で録音との事から、エフェクターのような人工的なリバーブ等は一切排除し、前作同様に良いサウンドを出してます。また、ギター、ベース、クラリネットの編成から、非常に豊かなスペースが広がり、今後も様々な変化や可能性が期待できるものと思います。(吉祥寺ジャズ館 関戸)とのこと。

[演奏]
ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)
ヨリス・ルーロス(cl、b-cl)
クレメンス・ヴァン・デル・フィーン(b)

[収録]
2011年9月5~6日 オランダ“アーツウード教会”