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昭和レトロ

戦前

昭和11年3月

1936年3月

1936年6月



旧日本軍　

支那事変　

大東亜戦争

日名子実三

在銘

八咫烏

八角形

ヤタガラス

唐草文様



・八咫烏の三本足の下には、中国大陸が描かれ、まさに、八咫烏によって中国に進出する日本軍を後援するという意味合いを持たせたものと考えられる

・帝国軍人後援会としては、陸軍省による軍事援護団体の合同が進む中で、歴史ある今までの鳳凰と六角星の徽章のデザインを変えることは、大きな冒険と言える。しかし、会の新しい徽章に六角星は残り、インパクトのある八咫烏を徽章に用いることで国民には会員の募集への宣伝効果が期待でき、国や軍に対しては、当時の中国で戦う軍を後援するという会の活動を示し、会の存在意義を主張することにつなげたかったのではないだろうか。

・昭和十一年（一九三六）三月には、会の創立四十周年記念式典を予定していたが、二・二六事件などが起こり、延期して六月に丸の内の帝国劇場で記念式典を挙行し、会員数も画期的に増加した。

・昭和十三年十二月一日、帝国軍人後援会は四十三年の歴史を終え解散し、八咫烏の徽章も四年足らずでその役割を終えることになる