瀬良陽介がこよなく愛する初期伊万里・古伊万里の染付磁器308点を図版に収め、1点ごとに味わい深い解説を付した名著。柳宗悦序文・秦秀雄解説。 当個体は小合友之助装丁による、総手漉和紙装・表紙総型染・背文字金箔押、本文用紙に上質な和紙を用いた美しい特装版です。

函サイズ224*309mm(函やや傷み)。
ハードカバー版
図版308点(内カラー6点)。


古伊万里染付図譜　目次

伊万里染付民器の美しさ序に代へて

伊万里染付概観

発刊に際して

原色版

単色版

解説に当りて写真解説

くらわんか考

伊万里染付猪口に関する私考

伊万里染付猪口の系列表

図表解說

出土写真


江戸時代に肥前（佐賀・長崎県）で焼かれた磁器が伊万里焼（古伊万里）です。
佐賀県の有田や塩田、長崎県の波佐見、三川内などで、主につくられました。
古伊万里は江戸時代に有田（現在の佐賀）でつくられ、骨董的に最も価値が高く、染付は釉薬がたっぷりと塗られていて厚みがあるのが特徴です。 それに対して伊万里は、明治初期からつくられたものを指し、一度素焼きをして釉薬が塗られています。
古伊万里様式は、染付、金襴手が代表です。 色絵の上に金泥や金粉で豪華な模様をあしらった作品が特徴です。 多様な絵模様と装飾性は、当時の元禄文化を反映して豪華絢爛なものです。 植物や動物、幾何学、唐草模様などが描かれています。
古伊万里様式は、染付、金襴手が代表です。 濃い染付の藍色の素地に、赤や金の上絵の具を贅沢に使った作品や、色絵の上に金泥や金粉で豪華な模様をあしらった作品が特徴です。 多様な絵模様と装飾性は、当時の元禄文化を反映して豪華絢爛なものです。

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