柴田 勝家
illastration 望月けい
メイド喫茶探偵 黒苺フガシの事件簿
第一刷、星海社FICTIONS

「ボクはメイド喫茶が好きだ」

メイド喫茶が大好きな“ボク”が秋葉原で出逢った美人メイド・黒苺フガシさんは、
秋葉原中に“推し”とメイド人脈を張り巡らせた「メイド喫茶専門の探偵」だった!
馴染みのメイド喫茶〈はぴぶる〉で発生した密室殺人現場に連行され、
“ボク”はフガシさんの犯人捜しに付き合わされることに!

メイド探偵フガシさんの推理が冴え渡る、メイド喫茶×本格ミステリ!

１　すていほぉ〜む殺人事件
２　あの子へのギフト
３　幽霊屋敷の犯罪
４　三つの必然

一番最後のページの右下に折れあり。他は綺麗です。

表紙がかっこいいです。

殺人事件が発生しますが、謎解きの面白さとか、ヒネリや感動するような深い話はありません。「あぁ、そうなのか」という感じです。東野圭吾さんの小説を読んだ後で読んだのでなおさらそう感じたのかも？

ミステリというよりメイドさん達の日常会話が興味深く面白かったです。主人公の〝ボク〟の心理描写が一番わかりやすく感情移入もしやすい？です。一方で、探偵役のメイドさん「黒苺フガシ」さんが推理して説明してくれますが、美人で〝フガシ〟が好きな以外に特段の個性は感じられません。

殺人事件要らなかったのでは？事件はもっとちっちゃくして個性豊かなメイドさんがたくさん出てくるなら豪華だろうなぁ…説明臭い部分は全部外して美麗作画でアニメ化とかされたら…少し見てみたいです。

<星海社 令和の新本格ミステリカーニバル>シリーズ、開幕!