書名：同志イワニコの偉大なる権力

著者：ウラジーミル・ヴァイノーヴィチ

訳者：安井侑子／長谷川蟻

発行：1979年7月5日初版

発行所：パシフィカ



『兵士イワン・チョンキンの華麗なる冒険』でおなじみの異端派作家が送るグロテスクにしてファンタスティックな風刺の拡大鏡！



フォークロアの〈ことば〉と民衆の〈ユーモア〉で、イデオロギーの仮面を剥がし、ソ連官僚支配体制の慄然たる現実をファンタスティックなまでに浮き彫りにする、諧謔にあふれた不敵な挑戦状！

発表の途をとざされて、なおソ連国内で作業活動をつづけようとするヴォイノーヴィチの三作品ー２DKの空室をめぐって、作品を書いたこともないエライ作家との悪戦苦闘を描いた表題作のほか、KGBに〈消され〉かかった体験をドキュメントふうに綴った「メトロポール・ホテル事件」、独ソ開戦前夜のクレムリンでの秘密会議を描く超ドタバタ異色作「いちばん短い夜」ーを収録。



カバーおよび帯に擦れ、焼け、汚れなどがあります。

本体の天地小口にも薄汚れが見られます。

ページ面の三方の端が焼けています。