2005年　79ｐ　DVD付属・DVDのフィルムは未開封です。

ごあいさつ
2004年に開館25周年を迎えた山口県立美術館では、山口ゆかりの画家を対象 に、その研究と普及につとめてまいりました。 特に室町時代の水墨画家 雪舟を重 要な画家と位置づけて、1997年には 「雪舟研究会」 という研究グループをつくり、 第一線で活躍する全国の雪舟研究者と協力して研究を進めてまいりました。この 雪舟研も今年で10年目を迎えます。
これまで雪舟の影響を受けた雪舟派や江戸時代の雲谷派の展覧会をはじめ、
研究誌 「天開図画」の発行や公開シンポジウムの開催をとおして、専門的な研究 内容を一般の方々と共有してまいりました。 そして、 雪舟研発足10年目であり雪舟 没後500年にもあたる今年、ついに本丸である雪舟を取り上げた 「雪舟への旅」と 題する展覧会を開催いたすはこびとなりました。展覧会では、山口をはじめとして 全国津々浦々の老いも若きにも、雪舟を見直し、楽しんでいただきたいと考えて おります。
また当館では、2004年から学校と連携して美術館らしい教育普及に力を入れて まいりました。 先生と学芸員がともに切磋琢磨して提案しあう新しい教育普及の現 場からは、心豊かな未来が生まれることが期待できると実感しております。 将来を担 う子どもたちには、わたしたちが暮らす山口や、ここから生まれた芸術文化に親しん でほしいと心から願っております。
本書はこうした専門家たちの研究とその成果の普及という、美術館の2つの大き な役割をかたちにしたものです。 本書が教室や展示室、また家庭のリビングにおい ても、なんらかの新しい視点へひらかれる扉となることを願っております。
本書をまとめるにあたり、正木美術館学芸員・高橋範子さんをはじめとする雪舟 研究会のみなさまには多大なるご協力をいただきました。 また、各作品、 宝物を所蔵 される博物館、美術館、寺院、個人のみなさまには、 教育目的であることへの格別な ご理解、ご協力を賜りました。
関係者のみなさまに、心より篤く御礼を申し上げます。

表紙小傷、小汚れ。もちろん読む分には問題ありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。