氷菓　　　2016年8月5日 46版発行
愚者 2013年11月15日 41版発行
クドリ　 2012年11月30日 23版発行
ふたり　 2013年11月15日 10版発行

米澤穂信の〈古典部〉シリーズは、日常の謎をテーマにした青春ミステリーで、高校生たちが身近な出来事の真相を探る物語です。以下、それぞれの作品の簡単な紹介です。

『氷菓』

〈古典部〉シリーズの第一作。折木奉太郎は「省エネ主義」を信条とする高校生。しかし、姉の勧めで古典部に入部したことで、好奇心旺盛な同級生・千反田えるに巻き込まれ、日常の小さな謎を解き明かすことに。学校に伝わる古い文集「氷菓」に秘められた真実とは？

『愚者のエンドロール』

文化祭前、古典部は映研が制作した未完成のミステリー映画の結末を推理することに。脚本家が途中で筆を折った理由とは？　折木の鋭い洞察力が試される、シリーズ第二弾。

『クドリャフカの順番』

文化祭が開幕し、古典部も文集『氷菓』を販売することに。しかし、学内では謎の「盗難事件」が発生。盗まれるのは、なぜか無関係な品々。その意図とは？　折木たちが文化祭の喧騒の中で真相に迫る、シリーズ第三弾。

『ふたりの距離の概算』

古典部の2年生の春、新入部員候補とともに長い帰り道を歩く折木。しかし、その子はなぜか古典部に入らなかった。彼女が本当に伝えたかったこととは？　“距離”をテーマにした切なくも知的なミステリー。

どの作品も、ミステリーの妙と青春の機微が絶妙に絡み合った名作です。

#米澤穂信