俘虜記 大岡昇平 特製版 ハードカバー 旺文社文庫 初版 絶版

「俘虜記」大岡昇平 著　旺文社文庫
特製版

■昭和47年6月1日　初版発行

■解説：高橋英夫・高見沢潤子・古谷綱武・代表作品解題・参考文献

「捉まるまで」の章を発表した当時、懐疑的な批評もあったが、おおむね好評であり、特に小林秀雄は賞賛した。「パロの陽」まで4章を含めて刊行された『俘虜記』は翌1949年に第1回横光利一賞を受賞し、文壇での地位を固めた。


ハードカバーの表面はクリーニングしましたが、写真の通り、本を立てた時の題字の側面は黒ずみが残りましたし、ページの側面も少し陽に焼けています。

しかしながら、岩波、講談社、新潮社などの新書、文庫と異なり、ハードカバー且つ特製版だけあって、中の各ページが上質な紙が使用されており、中のページ状態は50余年経過して思えないほど、非常に良好です。


但し、細かい点気になる方や神経質な方はご遠慮ください。

又、439-465ページは、実際の日記の例として、「西矢隊始末記」が掲載されています。昔の電報やテレックスのように、漢字とカタカナだけの文章ゆえ、助詞&助動詞のカタカナと、外来語や地名のカタカナとの判別が困難です。

従って10番目の写真の通り、旺文社が敢えて、地名、外来語に手書き風の横線を印刷で入れ、読み易くしております。私がペンで横線を書き込んだわけではありませんので、何卒誤解されないようお願いします。

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