今から20年ほど前の高さ30cm程のフィギュアです。子供に買ってあげたのですが、興味を持たず未開封のままです。大好きなウルトラセブンですが泣く泣く売ります。ここで横道にそれますが、面白い話をひとつ。パチンコのウルトラセブンをご存知でしょうか。メーカーがやっと完成して円谷プロに持って行ったそうです。ところが円谷プロの回答はNG。なぜならウルトラセブンはファイティングポーズを取る時は必ずグーの形なのにメーカーは手のひらを開いたパーの形で持って行ったそうです。つまり『ウルトラセブンらしくないポーズ』だったのです笑。このフィギュアはもちろんグーのポーズです。左手は開いていますが笑。一見ありふれたソフビに見えますが、もうこの金型は存在していないと思われるので、『超貴重な品』だと思います。私はとあるプラモデルメーカーの仕事ぶりを見た事がありますが、同じフォルムの製品を創り出すために、職人たちがどれほどの年月をかけて金型創りをしているか知っています。中には1年かけて創った金型でテスト生産し、できた製品を見て、もっとボリュームを出したいとさらに金型にヤスリ掛けをして突き詰めていくのです。一回の修正だけでなく何度も何度も。ソフビはプラモデルとは別物だとは思いますが、企画立案からデザイン、さらに細かいディテールを踏まえて、やっと金型創りに入る訳です。それで金型も何度も何度も試行錯誤してやっと出来上がる訳です。そんな創り手達の見えざるドラマに想いを馳せながら、このフィギュアを見てください。思いに寄り添って下さる方、宜しくお願い申し上げます。ちなみに私は喫煙しません。ペットも飼っていません。