ベートーヴェン

①ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37

②ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19



マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

指揮：クラウディオ・アバド

マーラー・チェンバー、オーケストラ

録音:2004年、2000年



数々の名演を共に残してきたアルゲリッチとアバドによるベートーヴェンのピアノ協奏曲。もちろんアルゲリッチはいつもながらの超名演。アバドが1997年に創設したマーラー・チェンバー・オーケストラの新鮮で軽やかな響きと、しなやかな一体感のある演奏を展開しています。



ベートーヴェンのピアノ協奏曲では、初期の第１番と第２番の2曲にこだわり続けていたアルゲリッチですが、アバドとのこの録音では、初期の第２番に加えて、録音では初めてとなるベートーヴェン中期の傑作第３番をとりあげてました。この第３番について、「バックハウスはこれ以上何もできないという演奏をしている」と讃えるアルゲリッチは、一方で「自分とはまったく違う」と述べて自らの第３番へのこだわりをみせています.

長年のパートナーであるアバドが指揮する意気軒昂な若手室内オーケストラとの共演ということもあって、良い意味で刺激的な仕上がりの演奏となっており、ピリオド・アプローチをも踏まえたオーケストラとの絡み合いが興味深い聴きものとなっています。録音が、ピアノの音を非常に美しく捉えているのもポイントです。



アバド指揮のマーラー・チェンバー・オーケストラは、音が明瞭で生き生きと確固たる響きを持っている。そこにアルゲリッチのピアノが見事に溶け込み、これ以上ないくらいのベートーヴェンを聴かせてくれる。特に第3番、元々の傑作にさらに磨きをかけたような美しさで聴かせてくれる.

もちろん2番も良い。それぞれの緩徐楽章(第2楽章)も、夜落ち着いた空気の中で耳を傾けていただきたい。日々の疲れを癒すだけでなく、とても素晴らしい演奏でほんとに感動できます。



2017年刊行の名曲名盤500では2曲とも第3位に選定されています。アルゲリッチのスリリングなピアノはいつも期待を裏切りません。



輸入盤、盤面傷無し 13

開封済ですが新品に近い美品です



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