◉1973（昭和48）年10月　脇田雅彦編　一宮史談会発行　B6版　119ページ　



◉50年近く前の本です。表紙カバーには経年によるヤケ（変色）、小キズがあります（画像➋）が、本体には目立つようなキズ、汚れ等はありません。



◉本書「序」より



この本は天保９年に尾張藩士岡田善九郎が木曽谷全村を隈なく実地調査をしたうえ、村々の状況を藩庁に報告した。いわば、木曽谷の視察報告書ともいうべきものである。



巡行記とあるように紀行文風に記述されているが、戸口にはじまり、部落の構成、地勢、産物、衣食住などが事細かに観察されており、また附録の『御材木の事』はいわゆる木曽式伐木運材法の全貌を記述して余すところがない。



今回筆者の地元の方々の努力によって、自筆本による完全な復刻がなされたことは、筆者を顕彰するといった意味からもまことに意義深い企画であって（中略）、本書が木曽文化の研究資料として役立ち、将来、学界に寄与するところ多大であろうことを信じ、～。(以下略)

　　　　　　　　　　　　　　(木曽教育会郷土館部長　生駒勘七）