名画『忠次旅日記』＆『長恨』［デジタル復元版 ブルーレイ］ 国立映画アーカイブ復元コレクション Blu-Ray 大河内傳次郎



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1959年キネマ旬報 日本映画60年を代表する最高作品ベストテン 第１位に輝く幻の名作、映画史上の金字塔 伊藤大輔監督の『忠次旅日記』（111分・無声・染色）。発掘された幻のフィルムを国立映画アーカイブが復元して蘇った奇跡の名作！　同じく『長恨』（15分・無声・染色）の現存部分をＷ収録、デジタル完全復元保存版ブルーレイ！



『忠次旅日記』（1927）は第1部「甲州殺陣篇」、第2部「信州血笑篇」、第3部「御用篇」の三部からなる。監督は伊藤大輔、主演は大河内傳次郎。

後に伊藤監督の代名詞ともなった移動撮影、表現主義的技法、激しい立ち回り、字幕の巧妙な使用等、従来の時代劇にはない繊細かつ野心的な試みが結実した魅力に溢れた作品。大ヒットし、高く評価された。

フィルムは紛失して長らく幻の映画となっていたが、1991年、広島県の民家蔵から35㎜染色フィルムが発見され、第二部『信州血笑篇』の一部と第三部『御用篇』の大部分が残されている。ソ連映画史の『戦艦ポチョムキン』、アメリカ映画史の『イントレランス』に匹敵する画期的発見とされた。



『長恨』は伊藤大輔の日活入社第一作、大河内傳次郎と初めてコンビを組んだ記念すべき作品。一人の娘に思いを寄せる勤王志士の兄弟を描く。残されているのは乱闘場面を中心にした最終巻、新選組の包囲から弟と娘を逃がし斬り死にしていく主人公と、逃れていく二人のカット・バックの激しさと巧みさに、伊藤映画の醍醐味が凝縮されている。



二作品とも監督・原作・脚本 伊藤大輔



『忠次旅日記』

出演：大河内傳次郎 伏見直江 中村英雄 中村吉次 阪本清之助 磯川元春 沢蘭子



『長恨』

出演：大河内傳次郎 久米讓 尾上卯多五郎 川上弥生 市川百之助 川田弘道 室町英次郎



■特典

●『忠次旅日記』弁士音声を特別収録（ON/OFF可）

●『忠次旅日記』英語字幕付

●国立映画アーカイブ所蔵の貴重な関連資料をデータ収録

●ピクチャーディスク仕様