《品切稀少本》
蘭学事始
杉田玄白 / 緒方富雄
岩波文庫
定価: ￥ 600+税

#杉田玄白 #緒方富雄 #本 #日本文学／評論・随筆

福沢諭吉は友人とともに繰り返し『蘭学事始』を読んだが，『ターヘル・アナトミア』の原書を前にした玄白たちが「艫舵なき船の大海に乗り出だせしが如く」ただただ呆然とするばかりだったとある条に至るや，常に感涙し無言に終ったという．蘭学創始にあずかった先人たちの苦闘の記録は今も鮮烈な感動をよぶ．



鎖国が続いていた江戸時代も、長崎の出島だけは開かれていて、ここから西洋の文物がもたらされていました。主な取引先はオランダで、将軍徳川吉宗の治下に蘭学が奨励され、オランダの医学書「ターヘル・アナトミア」を、杉田玄白、前野良沢らが数年がかりで翻訳完成させました。それが『解体新書』、日本初の解剖学の専門書です。1774年のことでした。
『蘭学事始』は、杉田玄白が晩年にその当時のことを回想したエッセイのような記録です。
今のように、辞書もない、パソコンもＡＩもない時代ですよ。一体どのようにして完成させたのか。みなさん、想像つきますか？
喰らいついたら離さない ”しつこさ”、 “気合い“ 、 “集中力” ？
”Never Give Up”精神″？。


美品