劣化したピックアップを交換し、清掃しました。細かなキズはありますが、おそらく愛聴されてきたアンプだったのでは。



【整備状況】

ボタンを押すと、うろうろとトレーが出て、すぐに引っ込みます。ピックアップが寿命を迎えているようです。



筐体をアルコールシートで拭きました。表面に細かなキズが見られますが、部屋のいろいろな場所に移動させたりしたのでしょうか。

端子類は接点改良剤をつけた綿棒で磨きました。2018年製造とのことで、まだまだきれいです。



天板を開いたところ、あら、ほこりをかぶっていますね。

ピックアップのくたびれ具合も勘案し、たくさんのCDを読み込んできた「愛され機」だったのだと勝手に解釈。



CDメカを外し、ピックアップASSYを取り出します。汚れを拭い、新ピックアップに交換。グリスを塗り直します。



CDメカの方も、細かくバラします。ギアを外し、綿棒で細かく清掃。きれいになったところで、グリスを塗りながら組み立て直します。角ベルトも交換しました。



基板に関しては、小型クリーナーとハケ、電動エアダスターでほこりを取り除きました。



パーツを組み合わせて、CDの読み込みを検証します。

はい。気持ちよく回っています。ヘッドフォンを差し込み、音が出ていることも確認しました。天板を閉めて、整備は終了です。



【動作確認】

たまたま棚から取り出したのがPlaza Francia OrchestraのCDでした。Gotan Projectが形を変えてフランス本国で活動しているもので、アストル・ピアソラ直系のエレクトリック・タンゴです。



さて、RCD-M41。安心、安定の音ですね。カジュアルな音だとも感じました。構えることなく、日常の中に高音質が溶けていきそう。

トレーの出し入れ、ラジオ、Bluetooth接続、特に問題はありません。



晩秋だからでしょうか、ラストを飾る「Oblivion」（忘却）の深い陰影に魂を揺さぶられました。



【同梱品】

ACケーブル、新品リモコン（新品電池）がつきます。

FMアンテナ、AMアンテナをご希望の方はおっしゃってください。



30W＋30W（6Ω）

W210✕H115✕D309 mm。質量4.2 kg。

https://www.denon.jp/ja-jp/shop/minisystems_ap/rcdm41_a