シカゴの超レアベスト盤。
残念ながら、日本では発売されなかった激レアなシカゴ4枚CDボックス。あのジミ・ヘンドリックスからも賞賛されたギタリスト、テリー・キャス追悼ボックスでもあり、アルバム的にはシカゴ14までのヒット曲が網羅されています。カーネギーホールでの「Beginnings」などのライブバージョンや未発表曲も含まれています。
特にシカゴデビューアルバム1曲目の「Introduction」はテリー・キャス作曲のバンドの挨拶代わりの作品ですがその完成度の高さは60年代米国ロック史に確かな爪痕を遺しています。実際、数多のロックバンドのデビュー作最初のA面1曲目のベスト楽曲だと確信します。
とにかくこのボックスセット、51ページにわたる大型ライナーノーツ(英語)が圧巻。シカゴメンバーへのインタビューや初出し情報も含めこれだけでも読む価値あります。例えば、シカゴのプロデューサーに決まっていたガルシオ氏がなぜ同じブラスロックバンドのBS&Tをシカゴより先にプロデュースすることになったのか、そして良き理解者だった彼がなぜ後年首になったのか、また2枚目収録前にピーター・セテラがあごの骨を折った話、ライブセットリストから「Old Days」が外された理由、テリーの死の真相とその後のバンド低迷のわけなどメンバーが語る内幕話もあり、日本で発売されなかったのが残念な位素晴らしい作品集となっています。
全体的には良品だと思いますのでシカゴコレクターには全力でオススメ。

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