購入依頼未使用の大変貴重な竿治作の手ばね竿です。

手ばねの糸掛けは自然素材が使われている貴重な竿になります。

実用には道糸の中通し針金が必要です。

竿治、東作など珍しい和竿の多くも、オークションに出品を見かけますが、何処かの部位がオリジナルではなく、修理補修されている物を多く見かけます。

この竿治の竿は、穂先、穂持ち など殆どがオリジナルです。
竿栓は後作りのようです。

竿治の竿には、焼印の他に独特のマーク(●印=竿継マーク)があります。

出品の竿治の竿の各部位には、
手元に焼印と●竿継印
元上竿にも、●竿印
穂先にも、●竿継印
が有ります。
出品写真で確認出来ます。

唯一、竿栓に印はありません。この竿は入手時に竿栓が無かったので、欠損栓を竿師に製作して戴きました。

玉口の変形、口割れは、ありません。
購入依頼未使用の為、竿の反りも自然竹の範囲です。

竿治の作品には、黒や小豆色の口巻きが多いのですが、この竿は、口巻部分や手元、が金地梨地の飾り塗り、穂先は小節の布袋竹なっており、製作に大変、手間を掛けた竿になっております。竿治作品の中でも、上位クラスの竿です。

残念ながら、竿袋はありませんが、高級な二重合わせ竿袋が付属します。

今回出品の竿治の竿は、焼印から
四代目竿治(糸賀一隆)の作品と思われます。

竿柄：江戸和竿
竿の状態：購入以来未使用 骨董美術品 実用可能ですが、美術品です。
竿師：　四代目 竿治　糸賀一隆氏
竿種類：　中通し　手ばね竿
脇名：　なし
竿長：8尺9寸（竿尻栓含む約269ｃｍ）
仕舞寸法 : 102cm
竿仕舞：　金梨地口巻 3本継3本仕舞
握り：金梨地握り
穂先径: 最細部 : 1.6mm
最太部：5.7mm
手元径(握りの上部)：　12.4mm
竿調子：　胴調子
竿材：矢竹
穂先材：　布袋竹
重量: 70g 竿栓除く、本体と竿尻栓
付属品：　合わせ高級二重竿袋 、玉口竿栓、竿尻栓　※掲載写真のみ。
マイナスポイント：　非純正玉口竿栓、非純正竿尻栓、非純正竿袋

※竿袋についてですが、
希望であれば、私が依頼しているを釣り具店より、竿工房を御紹介致します。

平成元年頃の作品です。骨董品の為、細かな傷等はございます。

それでは、宜しくお願い致します。