古い大工道具の「両刃鋸」二丁です。
特に骨董品的な価値は有りません。
プロの大工さんが使っていた道具です。
替刃式や使い捨ての今風の道具と比較して有利な条件は無いかもしれませんが、大工さんが生活をかけて愛用した道具、廃れゆく感傷的な意味合いを
感じる感性が有れば手元に置いて使って頂けたらと思います。
汚れを払い目立てして出品致します。

両刃鋸　A

　全長　　595ミリ
　刃渡　　240ミリ　九寸
　刃幅　　95ミリ
　30ミリ当たりの刃の数　19枚
　　　　　荒い、荒仕事に。
　銘　　タガネ銘判読？
　柄　　藤全巻き
　　欠刃2 支障なし。

両刃鋸　B

　全長　　565ミリ
　刃渡　　210ミリ　八寸
　刃幅　　90ミリ
　30ミリ当たりの刃の数　24枚　
　　　　　　細かい細工向き　
　銘　　タガネ銘判読？
　柄　　藤半巻き
　欠刃2
　見当刃外し
　　見当刃は鋸の先端部、故意に欠き
　　鋼の硬さを調べる為、鋼は炭素の
　　含有量が多ければ硬くなり、
　　硬くて薄い刃の切れ味は増します
　　一面、硬く薄ければ折れやすくな
　　ります。
　　何故？
　　大工の粋の現れです。
　　「俺の鋸は薄いが切れ味は良い、
　　　折れやすい道具を使いこなす
　　　腕前が有る」
　　粋な大工は言葉にせず、見当刃外
　　しを見せつける？
　　長くなりました。