一読した程度で長期自宅保管していました。
外箱は経年劣化ありますが、中はとても綺麗です。
車好きな方はぜひどうぞ(^^)

#mazda portary sports
#コスモ・スポーツ
#ＲＸ－７
#creativeboutique

まえがき
私たちが、60年代の日本の名だたるクルマたちを，それぞれの個性に魅かれて一冊の本にまとめようと思い立った時、当然のことながら，マツダ・コスモの名は候補としてあげられていた。
永年にわたるガソリン・エンジンの概念を根底から破り、まった
＜別世界の“ロータリー・エンジン”をひっさげて登場した初の国産車、マツダ・コスモには、何物にも変えがたいパイオニア精神が漲っていた。
その低く，流れるようなフォルムも、ロータリー・エンジンならでは、のもので，逆を言えばロータリー・エンジンを強調する故のものであることを知って、私たちは、それに賭けたマツダの意込みを思ったのであった。
コスモが世に出てから10年、マツダはもう一台の素晴しいクーペを生み出した。巷間に急速にその数を増しつつあるRX-7がそれである。ともすれば，その数に圧倒され、そのクルマの本質さえも見失ないそうにはなるが、RX-7は現代には稀な、秀れた資質と明確なるポリシィを持ち合わせている。このことがいかに大切であるか、は、60年代の名車達を深く知るにつれ判かってくるだそれだけに，現代のRX-7の人気は好しく，また80年代への大きな希望ともなるわけた。
さらに、RX-7が、10年前のコスモ以来マツダが求めつづけてきたロータリー本来のあるべき姿だ，ということを知らされた時，コスモと共に、RX-7をも一冊の本に加えたい。と思ったのであった。
60年代の日本の名車達が、決して，佳き時代の徒花というだけではなかったことを私たちはより一層確信したのである。本書が、60年代の名車コスモを、また80年代を目指すRX-7を愛する諸兄に共鳴するところがあれば幕しい限りである。
昭和54年秋