モーツァルト

①ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304

②ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調 K.305

③ヴァイオリン・ソナタ第30番ニ長調 K.306



オレグ・カガン（ヴァイオリン）

スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）

録音：1975年5月16日モスクワ音楽院小ホール



20世紀のロシアを代表する２人の偉大なるアーティストによる演奏。巨匠リヒテルが高く評価し、室内楽では定期的に共演したオレグ・カガンは、オイストラフの門下生の一人。数々のコンクールで優秀な成績を獲得し、数々の名演奏を録音に残していますが、カガンは病弱な躯に苦しみ、40半ばで惜しくも癌のため亡くなってしまいました。このアルバムも、リヒテルとカガンらしい息がぴったりの素晴らしい演奏で、緩急の幅の広い丁寧な表現により折り目正しい凛々しい音楽を作り上げています。



カガンは1946年ユジノサハリンスク（樺太）生まれ。1966年からはオイストラフのもとで研鑽を積むこととなります。オイストラフはカガンを「深みといい、様式感といい、申し分がない。自己中心的なところが皆無の芸術性の持ち主」と評し、彼を「モーツァルト」と呼びました。そして、オイストラフ自身の名盤があるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を自ら指揮してカガンにヴァイオリンを弾かせ、全曲録音しています。リヒテルはカガンの演奏を聴き「是非ともこのヴァイオリニストと共演したいものだ」と語ったそうです。そして、リヒテルからカガンへ共演を申し込み、それ以降彼らは数多くの演奏を一緒にすることになるのです。カガンとリヒテルはヨーロッパやロシアの大舞台でもたくさん演奏会をしました。リヒテル・ファミリーの中核としてリヒテルやバシュメット、グートマンと多く室内楽で共演していることが一番有名かもしれません。「モーツァルティアンのヴァイオリニスト」「彼の精神はモーツァルト的」と呼ばれていたカガンのモーツァルトを是非お聴きください。



輸入盤【廃盤】【希少盤】31

日本語帯不完全(切り取り、傷みあり）

盤面傷無し 　DMCC-24508



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