写しではない高麗茶碗です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

桃山から江戸初期に大名や茶人の注文を受け

朝鮮半島（李朝）で焼かれた黄伊羅保茶碗です。

高台内側の縮緬様焼皺が本物の証拠だと鑑定師に言われたとのことです。

画像九枚目では分かりにくいですが実物ははっきりしています。

四百年以上もの時を経ても

陶工がしっかりと焼き締めただけあって

海を渡って来たとは思えないほど割れ欠け無く美しい姿です。

古いものですが、かえって

時を経た風格さえ感じられる茶碗です。

（現在伝来の黄伊羅保茶碗は非常に数が少ないものです。

この茶碗は母から譲り受けたもので母が出会った当時は千万単位したものとの事です。オークションでは中国欧米のバイヤーに人気があり又潤沢な資金のある外国人が高値で落札すると骨董商に言われ手放方法にオークションも考えましたが

そうして日本から良いものがどんどん海外に流れてしまうのは残念なことと思い直しました。真の価値とは難しいものです。私は好みのはっきりしている方なので

値段よりピッタリ来るもので選んでしまいますが本物だけが持つ不思議な威厳風格には畏敬の念さえ覚えます。是非次世代へと大切に伝えて行って頂ける方にと思います。）