デッドストック品を購入し、研ぎおろしした小型の薄刃包丁です

☆ 研ぎの練習や鋼の包丁の入門に最適な品です

…小型なので研ぐ面が少ない
…キリハ(傾斜)がありそれに沿って研げばいい
…薄刃なので、出刃に比べて使用頻度が高い
…鋼材が硬すぎず研ぎの感覚がつかみやすい
…刃が直線に近いので研ぎやすい

■ 現在の状態
最初、切刃の傾斜のまま研ぎきったのですが、少し薄すぎたので、一度刃引きして、先端ハマグリ刃にしました

鋼の合わせ包丁です(錆びる包丁です)。サイズがこぶりなせいもあるかもしれませんが、鋼は少し薄いように思われます

薄さのせいもあると思いますが、白2と比べて柔らかいと感じました。刃持ちは期待できませんが、研ぎやすく均一に気持ちよく切れる刃がつきます

研ぎおろし作業としては、化粧落とし、刃線とシノギ線の改善、持ち手の防水をしています

シノギ線の乱れを改善するため、ヒラを含めて、かなり研ぎこむことになりました。その影響もあり、持ち手が砥泥でくすんでいる部分があります

刃先の強度を確認するために何度か食材を切っています。菜切用に調整しています

220-400-1000-3000-8000と砥石をつなぎ、最後は紙やすりで少し化粧をしてます

■ オススメのメンテナンス方法
普段、砥石は1000番位でメンテナンスします
欠けを直したい時はもう少し荒い砥石が欲しいと思います

キリ刃を研ぐ時には、キリハ(傾斜)の角度で砥石をあてて、刃先が髪の毛一本分ぐらいの厚さになるまで研ぎます

通常はカエリがでるまで研ぐのですが、この包丁の場合はこれくらいがベストだと思います

研ぐのが苦手でしたらここで終了でもいいと思います

刃先はキリ刃の角度から10円玉1枚あげた角度、2枚あげた角度の三段で刃先を構成します

裏は、裏スキが無い上に真っ平らでもないので、ベタに当てても刃先が当たりません。浮かせることのできるギリギリの角度で刃先のくすみが落ちて白く見えるぐらいまで、裏は先端だけ軽く研ぐ程度にします

錆びが出てなければ裏側の他の部分を研ぐ必要はありません

もし、錆びたら2000番以上の紙やすりかクレンザー、研磨スポンジなどでで落とすのがいいと思います。市販の錆び取消しゴムだと少し荒すぎます

錆びも黒いものなら無視していいです

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