以下私見。古代ギリシャの重装歩兵は右手に槍を持ち，左手に盾を持つ。彼らはファランクスと称される密集陣形で戦った。アレクサンドロス大王はこの戦形でオリエント，当時の世界を統一した。



最右翼の兵士には守ってくれる盾がない。最右翼最前列はシンタグマと称され，最高の栄誉とされた。シンタグマは広場の意味もあり，広場は談論の場となった。最右翼とは誉め言葉になっている。



サルの個体に利き手はあっても，類人猿のように種としての利き手はない。図4.6に示される「左右脳でのシルビウス溝の違い」は衝撃的だ。政治家に転向した石原慎太郎が左利きで多少吃音があり，攻撃的なのは頷ける。アインシュタインも最初の結婚は不幸せであった。協調性は言語によるコミュニケーションが大切だ。



ニュートンはライプニッツと激しく論争した。彼も左利きであった。ノーベル平和賞を受賞した合衆国オバマ大統領は汚い戦争を指向し，特殊部隊を多用した。歴代大統領に左利きが異様に多いのも，説得性がある。組織として和を乱す左利きを排除しつつ，果断な決断を求められる指導者には左利きは向いているのかもしれない。



官僚がブリーフィングする際，小泉元首相は目をつぶり聞いているのかどうかわからなかったそうだ。本書によれば，眼は脳の一部であり，発生学的には体表に露出した脳と考えられるそうだ。内科医が何故，眼を診るのか，目から鱗だ。狂気，怒り，悲しみ，情動そして病が目に露出する。



トランプ次期大統領が就任式に習近平を招待したそうだ。互いに目を合わせ何を思うか。老化は右脳から始まる。視空間認知能力の低下が早いそうだ。囲碁将棋のプロ棋士は意外と右脳を使う。実際，プロ棋士を破ったAlphaGoは深層学習に画像認識の手法そして GPU を使う。



Nature によれば，哲学者と計算機科学者がAIの意識について評価を始めたそうだ。AIが意識を有するなんてあり得るのだろうか。まるでSFの世界だ。