作家の瀬尾まいこさんが、どんどん閉店していく書店をなんとか応援したいと始めた水鈴社公式note上の連載をまとめたものと、彼女が原作の映画「夜明けのすべて」にまつわるエッセイ、それに書き下ろしの小説「そんなときは書店にどうぞ」を一冊にした書籍「そんなときは書店にどうぞ」の出品です。
私が読み終えた中古ですが、折れや曲がりのない美品です。
水鈴社での連載は2023年12月から2024年7月までが収録されています。
なのでついこの前、そんなことあったな的な話題が満載です。
総ページ数206。
初版発行2025年1月1日。
この冊子は初版です。
ご不在でもポスト投函されるネコポスで発送します。

中学の教師だった瀬尾さんは、教員採用試験に臨むにあたって「賞でも資格でも何でもいいから欲しくて」文学賞に応募し受賞したそうで、そもそも職業作家を目指してはいなかったとのこと。
だから受賞後も教師を続け、さまざまな出版社の人間が瀬尾さんの自宅を手土産持参で訪ねては世間話をして帰っていくのを「よっぽど東京は疲れる街なんだな」と勘違いしていたそうです。
まさかそれが言葉にしないだけで「うちで作品書いて下さい」という意味だとは全く気付かなかった、と。
「あの、原稿のほうは・・・」と電話で言われて初めて景色の話をしに来たわけじゃないことに気付いたそうです。
出版業界は本になってから契約書が交わされるのが習わしで、執筆開始は口約束だけで本当にふわふわしたものだと書いてあります。
何月何日までに、といった縛りもないそう。
教職に就いている彼女にそんな慣習を推測しろ、というほうが悪い。

瀬尾さんは中学校教師だったこともあり、中学生くらいの年代の子が男女問わず大好きとのこと。
まだ自我が固まってなく、「何でもできる」とすぐ興奮するし「なんにもできない」とすぐ落ち込む不安定さが尊い、と。
瀬尾さん自身もパニック障害を持っているので、他者の弱さに敏感です。
だから彼女の作品には魅力的な中高生が描かれることが多いのだと思います。
日本の環境だと中学生頃が最も基礎代謝が求められる時期になります。
そこに二次性徴期も重なるので、とにかく糖質は大量に摂る必要があります。
糖質が不足するとイライラしやすくなるので、反抗期は大方それが原因です。

今回のBGMはニッキー・シックス「キックスタート・マイ・ハート」。