①「銃・病原菌・鉄 上巻」
倉骨 彰 / ジャレド・ダイアモンド
定価: ￥ 990（税込）
（私の感想）
●「世界の様々な民族が、それぞれの異なる歴史の経路をたどったのはなぜか」という人類史上最大の謎に挑んだ壮大な人類史。上巻の肝は、食糧生産や家畜の起源とその伝播の考察です。
●中でもポリネシアの島々の異なる環境下での社会的差異や、ユーラシア大陸とアメリカ•アフリカ両大陸の広がりが東西か南北かという地理的考察（食糧生産や家畜の伝播の速さの違い）が興味深かったです。さらに家畜がもたらした病原菌も加わり、スペイン人がインカ帝国を征服できたのだという仮説はとても説得力がありました。下巻ではどんな考察があるのか楽しみです。

②「銃・病原菌・鉄 下巻」
倉骨 彰 / ジャレド・ダイアモンド
定価: ￥ 990（税込）
（私の感想）
●人間社会の展開に影響を与えうる環境要因は、食糧生産の開始時期、伝播上の障壁、人口規模の三つに集約。さらに、栽培化•家畜化できうる種の分布状況、地理的要因、大陸の大きさ等が決定的要因であるという仮説を立てた上で、「旧世界と新世界の考察」や「アフリカが黒人の世界となった考察」は、実に面白かったです。
●簡単に言うと、人類の発展は食糧生産と家畜の飼育から始まり、人口増加と地理的要因が加わり、今の形が作られたということ。能力差がなくとも環境による有利•不利が人種間の決定的な格差に繋がる様は説得力がありました。

#倉骨彰 #倉骨_彰 #ジャレド・ダイアモンド #本 #歴史／世界史

全体的には綺麗に読んでいますので、目立った汚れ等はありませんが、中古品ですので、その点ご理解いただける方にお譲りします。家族に喫煙者はいません。ペットも飼っていません。