江戸小紋、小豆色極小毛万筋、
伊勢型で約1mm間隔の、極細の縞を渋紙に特殊な小刀で彫り込み、
その型紙を用いて、染師さんが引き染で、染め上げてゆきます。
毛万筋はシンプルな縞で、遠目には無地にしか見えませんが、
帯や小物使いで、吉兆どちらにも、利用できる、大変便利な一枚です。

華やかな袋帯を締めれば、結婚式やレセプションなど、お祝いのお席、お茶会等にも相応しく用いられます。
また、喪服用黒帯、グレーに蓮の花の法事用帯で、お通夜や法事にも。

この着物には伝統工芸士、お二人の署名、落款が記してあります。
普通は、染師さんの名だけが多いのですが、伊勢型紙をしかも極小の柄を彫る、大変な技術です。
そのお二人の落款の有るのは、染師さんの粋な計らいなのでしょうか？
そんな事を感じる着物です！

寸法
裄丈　1尺7寸5分 66.2cm
袖丈　1尺3寸　　　　49.3cm
身丈　4尺2寸　　 　161cm　
前幅　　 6寸5分 23.7cm
後幅　　 8寸 30.3cm　

身丈(肩山から)...160〜164cm