重要無形文化財「友禅」の保持者で人間国宝の「森口華弘 もりぐちかこう」氏の綴れ地素描八寸なごや帯です。

森口華弘氏は、友禅の暈しの技法と漆芸の蒔絵の技法を独自の研究と開発で蒔糊技法として確立し、細やかで味わいのある撒糊と繊細な糸目の友禅という高度な二つの技術を用いて格調高い個性的な作品を世に出されてきました。
伝統的な友禅の中に独創的な技法やデザインを盛り込み、57歳という異例の若さで人間国宝となります。
以来、平成20年に逝去されるまで、国際的にも評価の高い芸術的な作品を生み出してきました。

こちらの作品は本綴れ地に手描きの友禅にて筆致豊かに表現されており、付下や色無地、小紋、御召などのお着物にあわせて華弘氏の作品をお楽しみいただけます。
たれ先に作家物の落款が配されており、着用の際に見える位置にございます。
華弘氏の最も愛した図案である『梅』の意匠。
厳しい冬の季節を超え春の一番初めに咲く花である梅を繊細に描きあげた逸品です。
お手持ちの着物に合わせてご愛用いただければ幸いです(^^)


●和色：
潤色 (うるみいろ)に近い白灰色に銀通し

●サイズ：
松葉仕立て
長さ　約364cm
幅　　約30.5cm
素人の採寸ですので若干の誤差はご了承ください。

●素材：
正絹(金属糸除く)

●状態：
未着用保管品ですので締め跡もなく綺麗で状態は大変良好です。
美品ですが中古品ということをご理解いただいた上でご購入をお願いします。

●その他、注意事項：
お使いのモニターによって見える色に違いがありますので、微妙な色を追及されている方はご注意ください。


【 #森口華弘　もりぐちかこう】
1909年　滋賀県守山市岡町生まれ
1924年　中川華邨(なかがわかそん)に友禅を、疋田芳沼(ひきたほうしょう)に日本画を学ぶ
1939年　工房を構え独立、以降様々な賞を受賞
1967年　重要無形文化財「友禅」保持者に認定
1971年　紫綬褒章受章
1974年　京都市文化功労賞受賞
1982年　勲四等旭日小綬章受章
1998年　滋賀県守山市の名誉市民第一号の称号を受ける
2008年　2月20日 永眠


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